中国の携帯電話キャリア最大手、チャイナ・モバイル(
00941/
600941)は2日大引け後、香港ブロードバンド事業者の香港寛頻(
01310)を買収する計画を公表した。チャイナ・モバイルが全額出資する香港子会社が、香港寛頻の発行済み全株式を現金で買い取るTOB(株式公開買い付け)を行い、香港寛頻を非公開化する。1株当たり買取価格は5.23HKドルで、11月29日の終値の4.86HKドルを7.61%上回る。TOB実施には国家発展改革委員会などの中国当局の承認が必要となる。
香港寛頻の大株主であるカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)とTPGワイヤーマンはTOBに応じると2日までに確約した。現時点の持ち株比率はCPPIBが13.91%、TPGワイヤーマンが11.05%。
香港寛頻は2日に株式取引を停止していたが、香港時間3日午前9時に取引を再開する。