2024-12-03 |
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NY市況(2日):ダウ128米ドル安、S&P500とナスダック総合は最高値を更新
2日のNY株式相場は高安まちまち。ゴールドマン・サックスなどの金融株の下落が重しとなりダウ平均が下落した一方、年末ラリーへの期待からS&P500とナスダック総合が上昇した。ダウ平均は一時91米ドル高まで上昇し、再び心理的節目の4万5000米ドルを上回ったが、128.65米ドル安(-0.29%)の4万4782.00米ドルで終了した。
一方、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.24%高、0.97%高と2営業日続伸し、ともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。S&P500は先週末に続いて最高値を更新し、ナスダック総合は11月11日以来の最高値更新となった。
S&P500の11セクターはコミュニケーション、一般消費財、ITの3セクターが上昇し、公益、不動産、金融、エネルギーなど8セクターが下落。個別では特別委員会が財務諸表は正確だとしたスーパー・マイクロ・コンピューターが28.68%高と急伸したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、テスラ、メタも軒並み3%超上昇した。
センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の13.51ポイントから13.34ポイントに低下。3営業日連続で低下し、7月16日以来の低水準となった。
経済指標は11月ISM製造業PMIが48.4と前月分の46.5から改善。好不況の分かれ目の50を依然下回ったものの、市場予想の47.5を上回った。11月S&Pグローバル製造業PMI確定値も前月分の48.8から49.7に改善。総じて強い経済指標を受けて米10年債利回りは先週末の4.194%から一時4.24%台まで上昇したが、金曜日に発表される11月雇用統計を控えた様子見も強まり、4.195%とほぼ横ばいで終了した。