29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.29%高の19423.61ポイントだった。中国企業指数は0.32%高の6946.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で1335億HKドル。
ハンセン指数は続落して寄り付き、前日終値を挟んで一進一退の展開。前日のNY市場が感謝祭の祝日で休場だったため手掛かりに乏しく、方向感を欠いた。人民元高を背景に中国本土の株価指数が上昇し、香港市場にも買いの勢いが波及したものの、10日移動平均(大引け時点で19448.03ポイント)を割り込んで終えた。11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が30日に発表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、電気自動車の理想汽車(
02015)、ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)が反発。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は大幅に続伸した。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も高い。米政府が検討している中国に対する追加の半導体規制が当初の案ほど厳しい内容にならないと前日に伝わり、見直し買いが入った。半面、生活アプリ運営の美団(
03690)が売られ、相場の重荷だった。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は6%近く下げ、後場に株式取引を停止した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.06%高の4353.55ポイントと反発。前日安かった金蝶国際ソフト(
00268)と閲文集団(
00772)が4%超上昇した。構成30銘柄のうち、下落は美団とテンセント(
00700)、小米集団(
01810)の3銘柄だった。