28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比1.20%安の19366.96ポイントだった。中国企業指数は1.46%安の6924.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1082億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、前場に下げ幅を拡大。後場に入ると下げ渋ったものの、前日に上抜けていた10日移動平均線(大引け時点で19448.30ポイント)を割り込んで引けた。前日は終値ベースで20日以来1週間ぶりの高値を付けたとあって利益を確定する売りが幅広いセクターで優勢となった。前日に米株式相場が反落した上、きょうはハンセン指数先物の取引最終日で、持ち高調整の動きも指数を押し下げたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では消費財銘柄の下げが目立ち、食品・飲料株の華潤ビール(
00291)と康師傅控股(
00322)、中国蒙牛乳業(
02319)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が大幅に反落した。自動車販売の中升集団(
00881)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)も安い。一方、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が続伸。香港公益株の長江インフラ(
01038)と電能実業(
00006)は反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.52%安の4307.75ポイントと反落。前日高かった企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇は舜宇光学科技と京東健康(
06618)の2銘柄だけだった。