26日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに小反発。終値は前日比0.04%高の19159.20ポイントだった。中国企業指数は0.16%安の6851.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で1222億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後に切り返し、前場はプラス圏で推移した。後場に入ると上げ幅を縮め、前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合った。トランプ次期米大統領が自身のSNSを通じて中国からのほぼすべての輸入品に対して追加で10%の関税をかけると表明し、オフショア市場で人民元安が進んだことが重荷となった。ただ、指数が2カ月ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感を意識した買いが下値を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の百度(
09888)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)が高い。マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)なども買いを集めた。半面、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、自動車ディーラーの中升集団(
00881)、不動産管理サービスの華潤万象生活(
01209)が大幅安となったほか、きょう大引け後に決算を発表する宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)や、最高経営責任者(CEO)の交代を発表したスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.31%安の4221.99ポイントと4営業日続落。蔚来集団(
09866)、小米集団、キングソフト(
03888)、金蝶国際ソフト(
00268)が下落率上位だった。