2024-11-26 |
中国/政策/通信 |
|
中国、5G振興策公表 27年末までに大規模応用を実現へ
中国の工業情報化部は25日、高速通信規格「5G」の応用を振興する措置を公表した。5Gを大規模に導入して産業チェーン全般を支え、新型工業化と情報通信業の現代化につなげる。振興措置は「5G大規模応用「揚帆(帆を掲げる)」行動高度化法案」として工業情報化部など12部局が共同で各地方の傘下機関に通達し、実施を指示した。
行動方案は、2027年末までに「能力の普遍性、応用の普及、エンパワーメント・インクルーシブ」を発展させる体制を構築し、5Gの大規模応用を全面的に実現する目標を掲げた。主な内容は次の通り。
◇5G大規模なエンパワーメントの突出した成果:個人ユーザーの5G普及率が85%超、5Gネットワーク接続のトラフィック比率が75%超となり、新たな5G消費体験が継続的に豊かになる。工場、病院、観光地などの重点業界で、5G応用をリードする一群の事例を打ち立て、業界のデジタル化による転換・高度化につなげる。5G対応IoT(モノのインターネット)端末の接続数が1億台を超え、大型・中型の工業企業における5G応用の浸透率が45%に達する。
◇5G産業供給の継続的な拡充:5G-A(5Gアドバンス)の国際基準作りへの参画をいっそう深め、国内の5G業界基準体系の整備を加速して、5G融合応用の基準が150項目を超える。5G融合応用の産業体系が健全になり、5Gとデジタル技術の深い融合が続いて半導体チップモジュール、特定業界で使われる専用端末、仮想専用ネットワーク(VPN)、業界をまたいで5G関連の技術やリソースを共有できるプラットフォームなどの重要な供給能力を向上させ、1000種類以上の革新的な業界向け端末モジュール製品を開発する。
◇5Gネットワーク能力の大幅な向上:5Gカバレッジの広さと深さが継続的に拡大。1万人あたりの5G基地局数が38に達し、5Gネットワークの滞在率が85%を超え、IPアドレスの新規格「IPv6」の技術を全面的にサポートする。ニーズに応じて5Gネットワークの5G-Aへの高度化を進め、地級市クラス以上の都市で5G-A超広帯域性能を実現する。業界向け5G仮想専用ネットワークを7万件構築し、エッジコンピューティング拠点5000カ所の建設を促進。「通信、感知、計算、知能」を深く融合させた新型デジタル基盤を形成する。
◇5G応用エコシステムの繁栄加速:5G応用を大規模に発展させる一群の都市の建設を推進。200社の5G応用ソリューションプロバイダーを育成し、特色が鮮明な5G応用のイノベーティブなインフラを50構築する。主要分野において、5G応用の安全基準を5項目以上策定し、5G発展に適応した安全保障体系を構築する。大企業と中小企業の協調発展や段階的成長の良好な態勢が徐々に形成され、グローバルなオープンコラボレーションエコシステムが日増しに整備されていく。