26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.49%高の19244.63ポイントだった。中国企業指数は0.41%高の6890.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で723億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、その後はプラス圏でもみ合った。トランプ次期米大統領が自身のSNSを通じて中国からのほぼすべての輸入品に対して追加で10%の関税をかけると表明したことを嫌気して売りが先行したが、米中貿易対立の激化はすでに市場である程度織り込まれている。指数が2カ月ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感を意識した買いが入った。本土市場で上海総合指数が上昇に転じたことも安心感につながったもよう。
個別では、大型ネット株の百度(
09888)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)などが買われ、指数を押し上げた。マカオカジオのサンズ・チャイナ(
01928)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)なども高い。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、海運株の東方海外(
00316)などが下げた。