26日の香港市場は堅調か。米株高や米長期金利の低下が好感されそうだ。トランプ次期大統領が次期財務長官にヘッジファンドマネージャーの投資家のスコット・ベッセント氏を指名したことを好感して25日のNY市場でダウ平均が前週末に続き最高値を更新した。ベッセント氏はかねてより輸入関税は段階的に導入すべきだとしており、同氏の財務長官就任は株式市場の追い風になると受け止められた。また、米10年債利回りは先週末の4.410%から4.275%に大幅低下し、財政規律を重視するベッセント氏の起用でトランプ次期政権による財政赤字拡大への過度な警戒感が和らいだ。
ハンセン指数は前日まで3営業日続落し、終値ベースで9月25日以来2カ月ぶりの安値を連日で更新した後とあって、値ごろ感を意識した買いが入りやすいだろう。決算などの個別材料が出た銘柄の物色も引き続き活発と予想される。きょうは華住集団(
01179)が2024年7−9月期決算、六福集団(
00590)と周大福珠宝(
01929)が24年9月中間決算を発表する予定。
もっとも、米金融政策の行方を見極める材料となる米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を26−27日に控え、様子見気分が上値を抑える可能性がある。
25日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。美団(
03690)、テンセント(
00700)が香港終値を下回った半面、HSBC(
00005)、アリババ集団(
09988)が上回って引けた。