2024-11-26 |
米国/マーケット/証券 |
|
NY市況(25日):ダウ440米ドル高と4日続伸し最高値更新、ラッセル2000も3年ぶり高値更新
25日のNY株式相場は続伸。先週末にトランプ次期大統領が次期財務長官にヘッジファンド・マネージャーのスコット・べセント氏を指名したことが好感された。同氏は予てより輸入関税は段階的に導入すべきだとしており、同氏の財務長官就任は株式市場の追い風になると受け止められた。
ダウ平均は一時519米ドル高まで上昇し、440.06米ドル高(+0.99%)と4営業日続伸して終了。10営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも最高値を更新した。S&P500も一時0.86%高まで上昇し、取引時間中の史上最高値を更新。0.30%高で終了し、6営業日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.27%高と3営業日続伸。小型株指数のラッセル2000は1.47%高と6営業日続伸。2021年11月以来、3年ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。
S&P500の11セクターは不動産の1.28%高を筆頭に、一般消費財、素材、ヘルスケアなど9セクターが上昇。一方、エネルギーが2.01%安となり、ITも0.35%下落した。メガ・キャップはアマゾンが2.20%高、アルファベット、アップル、メタが1%超上昇、マイクロソフトも0.43%高となった一方、エヌビディアが4.18%安となり、テスラも3.96%下落した。
米10年債利回りは先週末の4.410%から4.275%に大幅低下。財政規律を重視するべセント氏の次期財務長官指名でトランプ次期政権による財政赤字拡大への過度な警戒感が和らいだ。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の15.24ポイントから14.6ポイントに低下した。