12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前日比2.84%安の19846.88ポイントだった。中国企業指数は3.11%安の7127.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で2342億2000万HKドル。
ハンセン指数は序盤にプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かず、その後は後場半ばにかけてほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。心理的節目の20000ポイントを割り込み、9月25日以来、およそ1カ月半ぶりの安値を付けた。中国当局が先週末に発表した経済政策への失望感や、米中関係のさらなる悪化に対する懸念などから売りが優勢。米トランプ次期政権への政策期待を背景に米株式市場が好調に推移するなか、香港や中国本土市場から投資資金が流出することへの警戒感も地合いを悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、この日に取引を再開した自動車ディーラーの中升集団(
00881)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、ビールメーカーの華潤ビール(
00291)、バドワイザーAPAC(
01876)の下げがきつい。保険大手の中国人民財産保険(
02328)、中国平安保険(
02318)、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)などが売られ、指数を押し下げた。半面、医薬品関連の国薬控股(
01099)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、翰森製薬(
03692)、公益事業者の長江インフラ(
01038)などが逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.19%安の4456.86ポイントと大幅に3営業日続落。SMIC、金蝶国際ソフト(
00268)、ASMPT(
00522)、蔚来集団(
09866)が下落率上位。上昇はネットイース(
09999)の1銘柄のみだった。