12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.39%安の3421.97ポイントだった。深セン成分指数は0.65%安の11314.46ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆5507億2000万元だった。
上海総合指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合い、中盤以降に下げ幅を拡大。心理的節目の3400ポイントが下値のめどとして意識され、大引けにかけてやや値を戻して終えた。人民元相場の下落に伴う資金流出が警戒されたもよう。中国人民銀行(中央銀行)が設定するきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1927元で、昨年9月12日以来1年2カ月ぶりのドル高/元安水準だった。米国による対中輸出規制強化への懸念から、半導体関連銘柄が売られたことも相場を押し下げた。セクター別では、保険と軍需関連がほぼ全面安。教育、半導体、ソフトウエア開発も安い。半面、医薬品販売と医療サービス、漢方薬の上昇が目立った。バッテリー素材、小売りも買われた。
A株市場では、前日にストップ高を付けた曙光信息産業(
603019)が売られたほか、テック株の富士康工業互聯網(
601138)、大族激光科技産業集団(
002008)、科大訊飛(
002230)、北方華創科技集団(
002371)が反落した。保険株の新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)はそろって続落した。一方、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)がストップ高を付け、同業の広州汽車集団(
601238)が続伸。スマートフォン・自動車用光学部品の欧菲光集団(
002456)、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)、特定用途無線の海能達通信(
002583)も買われた。
上海B株指数は0.72%安の278.69ポイントと3営業日続落。深センB株指数は0.14%安の1282.77ポイントと反落した。