12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前日比1.73%安の20073.82ポイントだった。中国企業指数は1.85%安の7219.82ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1023億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いが続かず、その後はじりじりと下げ幅を拡大した。全国人民代表大会(全人代)常務委員会が先週末に発表した経済政策への失望感や、米中関係のさらなる悪化に対する懸念などから売りが優勢。米トランプ次期政権への政策期待を背景に米株式市場が好調に推移するなか、香港や中国本土市場から投資資金が流出することへの警戒感も地合いを悪化させたもよう。
個別では、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)や、この日に取引を再開した自動車ディーラーの中升集団(
00881)が大幅安。大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)が売られ、指数を押し下げたほか、産金大手の紫金鉱業集団(
02899)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(
01876)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)なども下げがきつい。半面、医薬品・医療機器の卸売り大手の国薬控股(
01099)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)などが買われた。