7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.16%高の20776.00ポイントだった。中国企業指数は1.50%高の7474.14ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1039億8000万HKドル。
ハンセン指数は続落して始まった後、ほどなくプラス圏に浮上した。米大統領選挙でトランプ前大統領の当選が確実となったことで、米中の貿易戦争への警戒感が相場の重しとなったが、8日までの日程で全国人民代表大会(全人代)常務委員会が開かれており、追加の景気対策への期待感から本土不動産株や内需株などを中心に買いが広がった。一方、中国の税関総署が7日に発表した2024年10月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比12.7%増となり、伸び率は市場予想(5.2%増)を上回った。輸入は2.3%減(市場予想は1.5%減)。
個別では、華潤ビール(
00291)や海底撈国際(
06862)、農夫山泉(
09633)など内需関連が大幅高となったほか、龍湖集団(
00960)や華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株も高かった。2024年7−9月期業績を発表した銀河娯楽(
00027)も買われた。半面、金先物相場の下落を受けて紫金鉱業集団(
02899)が売られたほか、米国での売上比率が高い創科実業(
00669)も安かった。BYDエレクトロニック(
00285)やLink REIT(
00823)の下落も目立った。