5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。終値は前日比2.32%高の3386.99ポイントだった。深セン成分指数は3.22%高の11006.94ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆3036億3000万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、朝方に上げに転じて次第に上げ幅を拡大。終値ベースで10月8日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。前日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会の会議で追加の景気刺激策が打ち出されるとの期待が強く、幅広い銘柄が買われて高値引けとなった。人民元高を受け、米ドル建て債務を抱える不動産企業の債務負担が軽くなるとの見方から関連銘柄が物色された。セクター別では、軍需関連、保険、証券、半導体、電機などが全面高。不動産、ソフトウエア開発、インターネットサービスも大幅に上昇した。
A株市場では、保険株の新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)、証券株の華泰証券(
601688)、中信証券(
600030)、招商証券(
600999)が買われた。テック株の曙光信息産業(
603019)、浙江大華技術(
002236)も高い。半面、スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)、特定用途無線の海能達通信(
002583)が逆行安。
上海B株指数は1.53%高の283.75ポイント、深センB株指数は1.55%高の1264.66ポイントとともに続伸した。