2024-11-04 |
香港/投資判断/証券 |
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ハンセン指数目標値を24000ポイントに設定、政策決定の姿勢評価=DBS
DBS香港研究部董事の応毓華氏はこのほど、向こう12カ月のハンセン指数の目標値を24000ポイントに設定した。ハンセン指数は10月初めに心理的節目の23000ポイントを上抜けたものの、その後は利益確定売りに押されていると指摘。ただ、中国の政策決定の変化や外部環境の不透明さ、外資の分散投資需要などが指数の押し上げにつながると予想した。『明報』が4日伝えた。
応氏は、少数の投資家は中国政府による景気刺激策が一時的なものであり、経済成長率が目標を達成し、地方政府の財政圧力が緩和された後、政策実行はペースダウンするとみていると指摘。ただ、DBSと大部分の投資家は中国政府がデフレや需要低迷などの経済問題に向き合っていると評価。積極的な態度と政策の実行ペースは過去数年間にはみられなかったもので、当局は地方政府の債務問題を優先的に解決した後、年末または来年初めに消費を後押しする政策を打ち出し、長期的な構造改革に取り組むと予想した。
一方、全国人民代表大会(全人代)常務委員会の後、中国政府は地方政府の債務問題の解決に向けて2兆元規模の対策を発表すると予想。ただ、市場はすでに発表を想定しており、予想通りだった場合、市場が大きく上昇することはなく、利益確定売りが広がる可能性があるとした。セクター別では、インターネット、テクノロジー・ハードウエア、保険、高配当の国有企業などを選好している。