2024-11-04 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況:ダウ288ドル高と4日ぶりに反発 アマゾン、インテルが大幅高
1日のNY株式相場は反発。注目された10月雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)がわずか1.2万人増と市場予想の11.3万人増を大きく下回る弱い結果となったものの、決算やガイダンスが好感されたアマゾンが6.19%高、インテルが7.81%高となったことでセンチメントが改善した。ダウ平均は一時、562ドル高まで上昇し、288.73ドル高(+0.69%)と4日ぶりに反発して終了。S&P500とナスダック総合も終日プラス圏で推移し、それぞれ0.41%高、0.80%高で終了。ともに3日ぶりに反発した。S&P500の11セクターは一般消費財の2.40%高を筆頭に、IT、ヘルスケアなど5セクターが上昇し、公益、不動産、エネルギーなど6セクターが下落した。
週間ではダウ平均が0.15%安、S&P500が1.37%安とともに2週続落し、ナスダック総合が1.50%安と8週ぶりの反落となった。業種別ではコミュニケーション(+1.53%)、一般消費財(+0.48%)の2セクターが週間で上昇した一方、IT、不動産が3%超下落し、公益、エネルギーも2%超下落した。
10月雇用統計ではNFPが1.2万人増とコロナ・パンデミックの2020年12月以来の弱い結果となったが、ハリケーンやボーイングのストライキの影響と受けとめられた。失業率は4.1%と前月分から横ばいだった。雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の4.284%から一時、4.222%まで低下したが、その後は米大統領選後の財政悪化懸念から売りが強まり(利回りは上昇)、4.386%と7月2日以来の高水準で終了した。CMEのフェドウォッチ・ツールの11月6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は前日の94.8%から96.4%にわずかに上昇し、政策金利据え置き確率は5.2%から3.6%に低下した。