1日の香港市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.93%高の20506.43ポイントだった。中国企業指数は1.08%高の7342.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で1414億8000万HKドル。
ハンセン指数は前場に上げ幅を広げ、一時は10日移動平均(大引け時点で20532.22ポイント)を上抜けた。前日は終値ベースで10月17日以来2週間ぶりの安値を連日で更新しただけに、幅広いセクターで買い直しが先行。午前に中国メディアの財新が発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と2カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を超え、中国景気懸念がやや和らいだ。もっとも、10月の米雇用統計の発表をこの日夜に控え、後場に入るとハンセン指数は伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、前日安かった大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)が買われ、相場の上昇を主導した。海運株の東方海外(
00316)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)は大幅に反発。不動産開発の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、恒隆地産(
00101)も高い。半面、前日大引け後に2024年10−12月期売上高見通しを発表した理想汽車(
02015)や、1−9月期決算が減益となる見通しを明らかにした石薬集団(
01093)が急落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.34%安の4483.91ポイントと3日続落。電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)、BYDエレクトロニック(
00285)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)と華虹半導体(
01347)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が売られた。一方、テンセントと美団のほかにスマートフォン大手の小米集団(
01810)が上昇した。