31日の香港市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.31%安の20317.33ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の7264.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で1544億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場はプラス圏でもみ合った。国家統計局が寄り付きとほぼ同時に発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1となり、市場コンセンサス予想の49.9を上回り、6カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を超えたことを好感。ただ、財新中国製造業PMI、米雇用統計などが週内に発表されるほか、来週には米大統領選挙や、米連邦公開市場委員会(FOMC)、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会の開催を控えており、国内外の重要イベントを前に様子見気分も漂った。上値の重さが意識され、後場に入ると前日終値を挟んだ一進一退の展開となり、終値は17日以来2週間ぶりの安値を連日で更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)と傘下のBYDエレクトロニック(
00285)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が大幅安。大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)が売られ、指数を押し下げた。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、本土不動産株の華潤置地(
01109)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)などが買いを集めた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.32%安の4499.15ポイントと反落。BYDエレクトロニック、ASMPT(
00522)、海爾智家(
06690)、蔚来集団(
09866)が下落率上位。半面、東方甄選(
01797)、小米集団、小鵬汽車(
09868)、SMIC(
00981)が上昇率上位だった。