週明け30日の香港市場は続伸して始まるか。27日発表の8月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を下回る伸びとなり、インフレ鈍化傾向を示した。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が強まり、買いが先行しそうだ。
もっとも、中国の国慶節(10月1日)連休を前に持ち高を整理する動きが広がり、買い一巡後は上値が伸び悩む展開があり得る。前週末のハンセン指数は大幅に4日続伸し、終値が2023年4月18日以来およそ1年5カ月ぶりの高値だったとあって、いったん利益を確定する売りが出やすい。また、寄り付き後に発表される9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が注目の材料となるだろう。
27日のNY株式相場はダウ平均が続伸し、終値の過去最高値を更新。ただ、半導体大手のエヌビディアが2%超下落したことがハイテク株の重しとなり、ハイテク株主体のナスダック総合は5日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、保険株のAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、不動産株の華潤置地(
01109)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。