2024-09-30 |
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NY市況(27日):ダウ137米ドル高と続伸し最高値更新、週間では主要3指数がそろって3週続伸
27日のNY株式相場は高安まちまち。注目された8月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を下回る伸びとなりインフレ鈍化傾向を示したことで米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が支援となった一方、半導体大手のエヌビディアが2%超下落したことがハイテク株の重しとなった。
ダウ平均は137.89米ドル高(+0.33%)と2日続伸し3日ぶりに終値の過去最高値を更新。一時、453米ドル高まで上昇し、取引時間中の史上最高値も更新した。一方、S&P500は一時0.32%高まで上昇したが、0.13%安と小幅に反落して終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.39%安と5日ぶりに反落した。
週間ではダウ平均が0.59%高、S&P500が0.62%高、ナスダック総合が0.95%高とそろって3週続伸した。
FRBがインフレ指標として注視する8月個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+2.2%と7月の+2.5%から伸びが鈍化し、市場予想の+2.3%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数は前年比+2.7%と7月の+2.6%から上昇したが、予想と一致し、前月比では+0.1%と7月や予想の+0.2%を下回った。
PCE価格指数がFRBのインフレ目標の2%に接近したことで年内の追加利下げ期待が高まった。米10年債利回りは前日の3.789%から3.756%に低下し、CMEのフェドウォッチ・ツールの年内の3回以上の利下げ確率は前日の72%から78%に上昇した。