香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は26日大引け後、鄭志剛最高経営責任者(CEO)が辞任したと発表した。公共サービスや個人的な事柄に時間を割くため退くとした。26日付で馬紹祥最高執行責任者(COO)がCEOに就任した。
鄭志剛氏は非執行取締役副会長として取締役会に残るが、執行委員会のメンバーから外れる。同氏は26日付で子会社の新世界百貨(
00825)の取締役会長も辞任した。
鄭志剛氏は新世界発展会長である鄭家純氏の長男で、後継者とみなされてきた。鄭家純氏の他の子息もグループ企業の要職についており、長女の鄭志ブン氏が周大福珠宝(
01929)の執行取締役副会長、二男の鄭志明氏が新創建集団(
00659)の共同CEO、三男の鄭志亮氏が周大福企業(グループの持ち株会社)の共同CEOを務めている。
新世界発展と新世界百貨は26日から株式取引を停止していたが、香港時間27日午前9時に取引を再開した。