17日の香港市場はもみ合う展開か。17−18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい投資家は積極的な売買を控える可能性がある。FOMCで通常の倍となる0.5%の利下げが決まるとの観測が投資家心理を支える半面、中国国家統計局が14日発表した8月の主要経済指標の予想下振れを受けて中国景気の先行き不安が引き続き重荷となりそうだ。また、16日の米ハイテク株安を受けて香港市場でもネット・IT株に売りが波及する可能性がある。
中国本土市場は中秋節のため17日まで休場。一方、香港市場はあす18日が中秋節の翌日で休場する。中国本土と香港市場の相互取引ストックコネクトは19日から再開する。
前日のNY市場は高安まちまち。ダウ平均が4営業日続伸し、1カ月半ぶりに取引時間中と終値の史上最高値を更新。金融やエネルギー株などが幅広く上昇した。半面、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は6営業日ぶりに反落した。新型iPhoneの不振が伝えられたアップルや、年初から大きく上昇したエヌビディアなどの半導体株が下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(
00005)が香港終値を上回った半面、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が下回って引けた。