2024-09-09 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(6日):ダウ410米ドル安と続落、メガキャップが売られナスダックが2.55%安
6日のNY株式相場は大幅安。注目された米8月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が14万2000人増と予想の16万人増を下回ったことで米景気の先行き不安が高まり、主力ハイテク株を中心にリスク資産を売却する動きが強まった。
ダウ平均は朝方に253米ドル高まで上昇したが、終盤に458米ドル安まで下落し、410.34米ドル安(-1.01%)で終了。S&P500とナスダック総合も上昇してスタートしたものの、それぞれ1.73%安、2.55%安とほぼ安値引けとなった。S&P500は4日続落となり、ダウ平均が2日続落、ナスダック総合も大幅反落となり、週間ではナスダック総合が5.77%安、S&P500が4.25%安、ダウ平均が2.93%安となった。
S&P500の11セクターはほぼ横ばいとなった不動産を除く10セクターが下落。コミュニケーション、一般消費財、ITが2%超下落し、金融、素材、エネルギー、資本財も1%超下落した。メガキャップはテスラが8.45%安、エヌビディアが4.09%安、アルファベットが4.02%安となり、アマゾン、メタも3%超下落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の19.90ポイントから22.38ポイントに上昇した。
寄り前に発表された8月雇用統計はNFPが14万2000人増と予想の16万人増を下回った一方、失業率が前月の4.3%から4.2%に改善し、予想と一致。平均賃金は前月比+0.4%、前年比+3.8%とそれぞれ予想の+0.3%、+3.7%を上回る伸びとなった。強弱まちまちの結果を受けて米10年債利回りは前日の3.733%から一時3.770%まで上昇したが、その後3.648%まで低下し、3.709%で終了した。
9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅を巡っては、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループのフェド・ウォッチ・ツールによる0.25%の利下げ確率が前日の60%から70%に上昇し、0.50%の利下げ確率が40%から30%に低下した。