15日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.02%安の17109.14ポイントだった。中国企業指数は0.17%高の6035.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で879億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、前日終値を挟んで一進一退。強弱材料が入り混じり、方向感を欠く展開となった。前日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化を示し、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きやすくなるとの見方が強まった。半面、中国国家統計局が午前に発表した2024年1−7月の固定資産投資が前年同期比3.6%増と1−6月の3.9%増から縮小したことで、中国の景気減速が改めて警戒された。セクター別では必需消費財と情報技術が下落し、通信と医療・ヘルスケアが上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷だった。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)も下落。自動車販売の中升集団(
00881)、スポーツ用品の李寧(
02331)は大幅に続落した。一方、製薬の中国生物製薬(
01177)、オンラインゲームのネットイース(
09999)が高い。石炭大手の中国神華能源(
01088)、海運の東方海外(
00316)は続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.33%安の3384.38ポイントと4日続落。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が下げた。半面、前日安かった東方甄選(
01797)とセンスタイム(
00020)が大きく買われた。