週明け5日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比1.46%安の16698.36ポイントだった。中国企業指数は1.64%安の5876.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1350億1000万HKドル。
ハンセン指数は前週末のNY株式相場が大幅に続落した流れを引き継ぎ、ほぼ全面安で寄り付いた。2日発表の米7月雇用統計が予想以上に悪化したことで米景気後退(リセッション)懸念が広がり、投資家がリスク回避姿勢を強めた。終盤はやや下げ幅を縮小したものの、終値ベースで4月22日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた。セクター別ではエネルギーと素材、工業が大幅安。一方で必需消費財が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、石油株のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、石炭株の中国神華能源(
01088)が大幅安となった。銀行株のHSBC(
00005)、中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)も下落。テック関連のBYDエレクトロニック(
00285)と舜宇光学科技(
02382)、SMIC(
00981)は続落した。半面、香港不動産株が大きく買われ、新世界発展(
00017)、九龍倉置業地産(
01997)が高い。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.36%安の3339.42ポイントと3営業日続落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。ミニブログ大手のウェイボー(
09898)、企業向けクラウドサービスのキングソフト(
03888)は大幅に続落した。一方、前週末に下落したビリビリ(
09626)、閲文集団(
00772)、同程旅行(
00780) が買い直された。