2日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.08%安の16945.51ポイントだった。中国企業指数は1.83%安の5974.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で1005億HKドル。
ハンセン指数は朝方に心理的節目の17000ポイントを割り込み、下落率2%付近で推移した。終値は4月23日以来およそ3カ月ぶりの安値となった。前日の米株式相場の大幅下落を受け、米景気後退(リセッション)を懸念する売りが幅広いセクターで優勢だった。この日は中国本土や日本などアジアの主要市場で株式相場が下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、英金融大手のHSBC(
00005)が売られて相場の重荷だった。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)は大幅に反落。カジノ運営の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、都市ガスの新奥能源(
02688)、電動工具の創科実業(
00669)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が安い。半面、前日売られた無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、バドワイザーAPAC(
01876)が上昇した。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.62%安の3385.60ポイントと続落。電気自動車の蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)の下げがきつい。オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)は反落した。一方、東方甄選(
01797)が15%近く反発し、逆行高を演じた。