25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.77%安の17004.97ポイントだった。中国企業指数は2.05%安の6016.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1057億3000万HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、下げ幅を拡大した。後場には心理的節目の17000ポイントを挟んでもみあったが、かろうじて節目を守って引けた。終値ベースで4月23日以来、およそ3カ月ぶりの安値を更新。24日のNY市場でハイテク株が急落したことを嫌気し、香港市場でも大型ネット株が売られ、指数を押し下げた。中国景気の先行き不安や米中対立の激化といった懸念が引き続き重しとなった。本土市場で上海総合指数が4日続落し、2900ポイントを割り込んだことも地合いを冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、百度(
09888)が大幅安。金相場の下落を受けて産金の紫金鉱業集団(
02899)が急落したほか、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)なども下げがきつい。半面、家電大手の海爾智家(
06690)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、香港電力事業投資会社の電能実業(
00006)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)などが逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2%安の3421.26ポイントと3日続落。美団、華虹半導体(
01347)、レノボグループ、BYDエレクトロニック(
00285)が下落率上位。上昇は海爾智家、東方甄選(
01797)、ウェイボー(
09898)の3銘柄のみだった。