春節(旧正月)前日で半日取引となった9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.83%安の15746.58ポイントだった。中国企業指数は0.99%安の5306.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で312億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。米長期金利の上昇を受け、中国が追加利下げなどによる金融緩和をしにくくなるとの見方から幅広いセクターで売りが先行。連休を前に持ち高を調整する動きも相場の重荷となった。もっとも、20日移動平均線(大引け時点で15707.89ポイント)を割り込むと買い直しが入り、結局は同水準を上回って終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、海運の東方海外(
00316)が8.50%安と続落した。不動産株の下落が目立ち、碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、恒隆地産(
00101)、華潤万象生活(
01209)が大幅安。製薬の翰森製薬(
03692)、ガラス大手の信義ガラス(
00868)も安い。半面、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.30%安の3127.22ポイントと3日続落。前日買われた閲文集団(
00772)、センスタイム(
00020)、平安健康医療科技(
01833)が大きく下げた。一方、ミニブログのウェイボー(
09898)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が買われた。