22日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.28%高の18057.45ポイントだった。中国企業指数は2.68%高の6262.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で1018億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安く寄り付いた。朝方に上げへ転じると、ほぼ一本調子で上げ幅を拡大。終値ベースで15日以来1週間ぶりに心理的節目の18000ポイントを回復した。人民元の対米ドル相場が持ち直し、中国本土の株式相場が上昇したことで投資家心理が改善したもよう。中国商務部の何亜東報道官が21日の定例会見で、今月下旬から来月初旬の中秋節・国慶節連休を控え、消費振興策を拡大する方針を明らかにしたことが好感され、幅広いセクターに買い直しが入った。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)がそろって大きく反発し、相場の上昇を主導。オンラインゲームのネットイース(
09999)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)は急上昇。前日安かったビール大手の華潤ビール(
00291)、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)も買われた。一方、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)が安い。海運の東方海外(
00316)、発電の華潤電力控股(
00836)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.69%高の3991.33ポイントと5日ぶりに反発。データセンターの万国数拠(
09698)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、電気自動車(EV) の小鵬汽車(
09868)が高い。構成30銘柄のうち下落はEVメーカーの蔚来集団(
09866)1銘柄だけだった。