2023-09-22 |
香港/業界動向/証券 |
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香港上場企業による年初来の自社株取得額、700億HKドル超
ハンセン指数を算出するハンセン・インデックシズ社の統計によると、2022年の香港株式市場でハンセン総合指数は前年比18%下落したが、上場企業の自社株買い総額は前年比175%増の1049億HKドルで、過去5年間の平均である239億HKドルの4.4倍に達した。この買い戻し傾向は今年に入っても継続しており、2023年1月1日−9月15日の買い戻し総額は735億HKドルで、22年総額の70%に達した。うち、ハンセン指数構成銘柄の買い戻し額(636億HKドル)が全体の87%を占めている。ハンセン・インデックシズ社は23年の自社株買い総額は929億HKドルと予想し、これは過去5年間の平均の3.9倍に相当する。
22日付『AAストックス』によると、自社株買いに加えて9月以降、香港上場企業190社が産業ファンド、企業株主、機関投資家による保有株の買い増しを受けた。業界関係者によると、ハンセン指数は18000ポイントの大台を下回り、香港株に対する短期的・潜在的な売り圧力はほぼ終わったほか、上場企業による香港株の買い戻しや「オーバーウエート」の投資判断が継続しており、長期的な投資価値は引き続き認識されているという。