2023-05-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:続落、下値を切り下げる展開 利益確定売りが優勢
10日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比1.40%安の3310.76ポイントだった。深セン成分指数は0.35%安の11086.54ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6453億2100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、下値を切り下げる展開。中国当局が景気減速を防ぐため金融政策を緩和に傾けるとの期待が後退するなか、前日に続き利益確定売りが優勢。為替市場で人民元安が進み、中国本土からの資金流出への懸念も重荷となっているもよう。10日の人民元相場の基準値は1米ドル=6.9299元と4営業日続落し、3月3日以来、約2カ月ぶりの元安水準となっている。
セクター別では、銀行、保険、海運・港湾運営、航空・空港運営が全面安。証券や採掘も売られた。半面、自動車が全面高となったほか、教育、風力発電設備、電源設備などが上昇した。
上海B株指数は0.05%安の291.76ポイント、深センB株指数は0.01%高の1188.40ポイントだった。