自動車ディーラー大手の中升集団(
00881)の黄毅取締役会長は、中国本土で激しくなっている自動車の価格競争について、値引きはローエンド市場に集中しており、範囲はさほど広くないため同社への影響は大きくないとの見解を明らかにした。同社が販売する新車は主にミドル・ハイエンドクラスと高級車ブランドで、平均価格は30万元。値引きされているブランドは中升集団の主要な収益源ではないとした。『信報』が23日伝えた。
中升集団の2022年12月本決算で粗利益は160億3200万元と前年比13.2%減った。黄会長は、2021年の新車販売の粗利益が過去数年で最高だった上、22年は新型コロナウイルスの感染拡大が業務に影響した結果、22年は21年と比べて苦戦したと説明した。22年の粗利益率は前年比1.6ポイント低い8.9%となった。
黄会長は今年の業績回復に自信を示し、利益が21年の水準に持ち直す見通しを明らかにした。コロナの影響で中国本土の店舗の7割が営業を停止した昨年の状況は過去となり、中国景気が急回復して自動車購入の需要と事業展開に追い風となったとした。昨年実績が低水準だった反動で、中升集団の純利益は今年 20%増える見込みだと黄会長は語った。
中升集団の23日終値は前日比3.12%高の36.40HKドル。