23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.64%高の3286.65ポイントだった。深セン成分指数は0.94%高の11605.29ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆206億8000万元だった。
上海総合指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継いで安く始まった後、前場は前日終値付近でもみ合ったが、後場に入って上げ幅を拡大し、この日の高値圏で取引を終えた。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りに政策金利が0.25%引き上げられた。金融システム不安が懸念されるなか、米連邦準備理事会(FRB)が従来の引き締め姿勢を維持したことが嫌気されたが、アジアの取引時間帯にダウ平均先物が上昇したことで、買い安心感が広がったもよう。また、決算などを手がかりに個別物色の動きも活発だった。セクター別では、半導体や貴金属、通信設備などが買われた半面、風力発電設備や港湾、バッテリーなどが売られた。
A株市場では、科大訊飛(
002230)や紫光国芯微電子(
002049)が大幅高となったほか、中国アルミ(
601600)や紫金鉱業集団(
601899)、中国交通建設(
601800)や中国中鉄(
601390)も高かった。半面、春秋航空(
601021)や中国国際航空(
601111)が売られたほか、中公教育科技(
002607)も安かった。
上海B株指数は0.13%高の290.68ポイント、深センB株指数は0.26%高の1186.92ポイント。