北京拠点の不動産デベロッパー大手、遠洋集団(
03377)は22日大引け後、2022年12月本決算で純損失が約150億−180億元となる見通しを明らかにした。前年は27億2900万元の黒字だったことから、赤字転落となる。
赤字の主因として、不動産市況の低迷や新型コロナウイルスの流行が続き、売上高と粗利益率が低下し、減損引当金が増えたことを挙げている。また、合弁会社や関連会社の業績も低迷したほか、人民元安を受けた為替差損の計上も業績を悪化させた。
一方、主要株主である中国人寿保険(
02628/
601628)が発表する2022年12月本決算に遠洋集団の財務資料が含まれており、売上高は461億2700万元、純損失は156億5000万元になると明らかにした。ただ、数値は修正される可能性がある。
遠洋集団の22日終値は前日比8.51%高の1.02HKドル。