22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.31%高の3265.75ポイントだった。深セン成分指数は0.61%高の11496.93ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9578億5000万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。米金融当局が金融システム不安の拡大防止策を続けるとの見方から、前日の米株式相場が上昇したことを好感。中国当局の政策支援で恩恵を受けそうな銘柄や業績を手掛かりとした個別銘柄の物色も相場を支えた。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小し、後場は前日終値に近づく場面もあった。一方、米金融政策の見通しが不透明ななか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエルFRB議長の記者会見を22日に控え、様子見気分が上値を抑えた。
セクター別では、通信設備、通信サービス、インターネットサービス、ゲームが高い。半面、貴金属が全面安となったほか、電子化学品、太陽光発電設備、宝飾品などが下げた。
A株市場では、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)、武漢光迅科技(
002281)がストップ高を付けたほか、曙光信息産業(
603019)、浙江大華技術(
002236)も急伸。半導体ディスプレー大手のTCL科技集団(
000100)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)も上昇が目立った。半面、企業向けクラウド大手の用友網絡科技(
600588)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、鉄鋼メーカーの本鋼板材(
000761)、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(
002371)などが売られた。
上海B株指数は0.58%高の290.31ポイント、深センB株指数は0.78%高の1183.84ポイントだった。