21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.64%高の3255.65ポイントだった。深セン成分指数は1.60%高の11427.25ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8930億4700万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、前場は狭いレンジで推移。欧米で広がった金融システム不安はA株に大きな影響を及ぼさないとの見方から買い直しが先行。中国政府が前日の会合で国有軍需企業への支援強化を決めたと伝わり、関連銘柄が軒並み上昇して相場を支えた。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の先行き不透明感が意識されて上値が重い場面もあったが、終盤にかけて幅広いセクターが上昇し、指数は結局きょうの高値圏で終えた。セクター別では、軍需関連のほかに酒造と教育が全面高。ゲームと観光、電池も高い。一方、貴金属が反落した。
A株市場では、観光関連の中青旅控股(
600138)や中国旅遊集団中免(
601888)、上海国際機場(
600009)、家電の海爾智家(
600690)と杭州老板電器(
002508)がそろって反発した。ビール大手の北京燕京ビール(
000729)と白酒醸造の瀘州老窖(
000568)、貴州茅台酒(
600519)も高い。車載電池メーカーの国軒高科(
002074)とアニメ制作の奥飛娯楽(
002292)は続伸した。半面、保険株の中国太平洋保険(
601601)、建設株の中国中鉄(
601390)、鉄鋼株の本鋼板材(
000761)が安い。
上海B株指数は0.12%高の288.63ポイント、深センB株指数は0.64%高の1174.69ポイントとともに反発した。