週明け20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.48%安の3234.91ポイントだった。深セン成分指数は0.27%安の11247.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆575億1700万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、前場はプラス圏でもみ合ったものの、後場に入るとマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大した。中国人民銀行(中央銀行)が17日、金融機関の預金準備率を27日から0.25%引き下げると発表したことを受け、中国の金融緩和を好感する買いが先行した。ただ、欧米金融システムの不安に対する懸念が根強いなか、20日の香港や日本市場、ダウ株価指数先物が大きく下げたことが地合いを冷やし、次第にリスク回避の動きが強まった。
セクター別では、漢方薬、化学製薬、医薬品販売、通信サービスが安い。半面、貴金属が全面高となったほか、ゲーム、太陽光発電設備などが買われた。
A株市場では、企業向けクラウド大手の用友網絡科技(
600588)がストップ安を付けたほか、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(
002439)、広聯達科技(
002410)が急落。漢方薬の華潤三九医薬(
000999)、証券大手の海通証券(
600837)、小売りチェーンの永輝超市(
601933)も大きく売られた。半面、テクノロジー株の富士康工業互聯網(
601138)、浙江水晶光電科技(
002273)、歌爾(
002241)、ゲーム関連の巨人網絡集団(
002558)、奥飛娯楽(
002292)、完美世界(
002624)、中堅銀行の中信銀行(
601998)などが逆行高を演じた。
上海B株指数は0.85%安の288.29ポイント、深センB株指数は0.44%安の1167.20ポイント。