モルガン・スタンレーは最新リポート、マカオカジノセクターについて、一般向け部門のシェアが拡大し、EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)の回復見通しが良い銘柄を選好するとの見方を示した。個別ではMGMチャイナ(
02282)、ウィン・マカオ(
01128)、銀河娯楽(
00027)の23年1−3月期 EBITDAの回復ペースが同業を上回るとした。『AAストックス』が15日伝えた。
MGMチャイナとウィン・マカオの1−3月期の一般向けカジノの市場シェア(収入ベース)が上昇すると予想。MGMチャイナは23年からカジノテーブルが200台増加したことが寄与し、1月の市場シェアは19年同月の9%から16%に上昇。また、ウィン・マカオの1−2月のシェアは22年10−12月期の13%から15%に上昇すると見込み、19年1−3月期は16%だったと指摘した。MGMチャイナとウィン・マカオの1−3月期のEBITDAはそれぞれ7億6000万HKドル、1億4800万米ドルとなり、19年同期の47%、38%に相当する水準になると予想した。
また、銀河娯楽はコスト削減の効果や非カジノ事業による貢献で1−3月期のEBITDAが20億HKドルに上ると予想。19年同期の50%まで回復し、業界で最も高い水準になるとした。
モルスタはMGMチャイナとウィン・マカオの23年EBITDA予想をそれぞれ46%、25%上方修正。一方、澳門博彩控股(
00880)について、主力施設「グランドリスボア」の減速を理由に2023−24年EBITDA予想を9%、4%下方修正し、目標株価も4HKドルから3.5HKドルに引き下げた。