ジェフリーズは最新リポートで、香港のフラッグキャリア、キャセイ・パシフィック(
00293)の目標株価を10.4HKドルから10.2HKドルに小幅に引き下げた。経営陣との意見交換を踏まえ、今後は輸送力の増加で航空券の価格が下落し、貨物と旅客部門のイールドはともに低下する可能性があるとの見方を示した。23年の旅客イールドは20%低下し、24年はさらに15%低下すると予想した。『AAストックス』が13日伝えた。
一方、キャセイ・パシフィックの先行きに対する楽観的な見方を維持。リバウンド需要で旅客数増加が利益とキャッシュフローの回復を支えるとした。
キャセイ・パシフィックの目標では、23年3月の輸送力がコロナ前の50%、23年末に同70%に回復し、24年末までに完全に回復する。ジェフリーズは、ロンドンや日本など利益率の高い路線の増便でキャセイ・パシフィックは23年下期から黒字に転換し、23年と24年の旅客数はそれぞれ19年の約70%、90%になると予想した。投資判断は「買い」に据え置いた。
キャセイ・パシフィックの株価は日本時間午後3時42分現在、前営業日比0.14%高の7.33HKドルで推移している。