2023-02-21 |
香港/投資判断/電子・IT |
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中国ネット企業、投資家の興味が向上も懸念残る=モルスタ
モルガン・スタンレーは最新リポートで、中国の新型コロナウイルス防疫措置の緩和やリオープニング(経済再開)を受けて、中国資本のインターネット関連企業に対する投資家の興味が顕著に高まったとの見方を示した。一方、米中の地政学的緊張の高まりが懸念材料と指摘。中国の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)が米国で禁じられる可能性があるほか、米国に上場する中国企業の監査状況をめぐり米国の上場企業会計監視委員会(PCAOB)の昨年12月の報告がポジティブな内容になったものの、「中国企業の米上場リスクは完全に解消されたわけではない」とした。『AAストックス』が21日伝えた。
モルスタは、投資家のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)に対するエクスポージャーが大きいほか、百度(
09888)、ピン多多(PDD)、貝殻控股(BEKE)の注目度が高いと指摘。一方、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)には相対的に慎重だという。特にJDドットコムの成長の鈍化や、利用者への購入補助額の引き上げで粗利益率に下押し圧力がかかることが懸念されているとした。