米調査会社IDCが25日発表した2022年10−12月期(第4四半期)の世界スマートフォン出荷台数(速報値)は、前年同期比18.3%減の3億30万台だった。減少率は四半期ベースで過去最大。22年通年の出荷台数は前年比11.3%減の12億550万台で、13年以来の低水準となった。インフレが進み、景気の先行き不透明感が増す中で消費者の需要が大きく落ち込んだ。IDCは、23年の出荷台数は22年の落ち込みの反動で2.8%増えるとの予測を示したものの、下振れするリスクは大きいとしている。
22年10−12月期メーカー別ランキングは、米アップルが7230万台で首位。前年同期比14.9%減ったものの、市場シェアは前年同期の23.1%から24.1%に拡大した。2位の韓国サムスンも出荷台数が15.6%減の5820万台にとどまった半面、市場シェアは18.8%から19.4%に伸ばした。
3位の小米集団(
01810)は出荷台数が26.3%減の3320万台。減少率が上位2社より大きく、市場シェアは12.2%から11.0%に後退した。4位の中国OPPOは15.9%減の2530万台(市場シェアは8.4%)、5位の中国vivoは18.9%減の2290万台(市場シェアは7.6%)だった。