2022-12-07 |
中国/政策/医薬・バイオ |
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中国衛生当局、制限措置緩和の10項目を発表 感染防止策のカテゴリーは維持
中国の国家衛生健康委員会は7日午後、新型コロナウイルス対策の制限措置を緩和する10項目を公式サイトに掲載した。リスク区分の最適化やPCR検査対象の縮小、隔離体制の見直し、高齢者のワクチン接種の加速などが盛り込まれている。一方、事前に報道されていた新型コロナに適用する感染防止策を「カテゴリーA」から「カテゴリーB」以下に引き下げる内容は含まれていなかった。
制限措置を緩和する10項目は主に次の通り。
■地域のリスク区分を科学的かつ精密に行う。高リスクエリアの指定は建物、区画、フロア、住戸などに限定し、恣意的に「小区」や「社区」、「街道」に拡大してはならない。いかなる形式でも臨時封鎖を実施することを禁止する。
■PCR検査体制を一段と最適化する。行政区域の住民全員を対象とするPCR検査は実施せず、検査対象と頻度の縮小を一段と進める。高齢者施設、福利施設、医療機関、保育園・幼稚園、小中学校など特定の場所を除き、PCR陰性証明の提示を求めず、スマートフォンアプリ「健康コード」の確認も行わない。
■隔離体制を一段と最適化する。自宅隔離の条件を満たした無症状者と軽症者は自宅隔離を原則とする。ただし、希望者は指定施設での隔離も可能とする。隔離6日目と7日目のPCR検査でCt値が35以上の場合は隔離を解除する。自宅隔離の条件を満たした濃厚接触者は5日間の自宅隔離を実施する。
■高リスクエリアの封鎖とその解除を迅速に行う。高リスクエリアは5日間連続で新規感染者が確認されなければ封鎖を解除する。
■市民による薬品の購入を保障し、解熱剤、咳止め、かぜ薬など非処方薬の購入を制限してはならない。
■高齢者のワクチン接種を加速する。
■健康状況やワクチン接種状況の把握を強化する。重症化のリスクに応じて管理を行う。
■正常な社会活動と基本的な医療サービスの提供を確保する。非高リスクエリアでの移動制限や、生産・営業の停止措置を禁止する。
■感染者が確認された地区の安全保障を強化する。消防通路の封鎖などを厳禁する。
■学校での防疫対策を一段と最適化する。感染者が確認されていない学校は正常な対面授業を行う。