中国の宅配便大手、中通快逓(
02057)は22日朝方、2022年の配送個数見通しを前年比9−11%増の243億−247億4000万件とすると発表した。足元の市況やマクロ経済、新型コロナウイルスの感染状況などの不透明さを踏まえ、従来見通し(249億6000万−258億6000万件)から下方修正した。業界全体の景気と比較し、同社は年間で市場シェアを1ポイント以上高める目標の達成に自信を示した。
同時に発表した2022年7−9月期決算は、純利益が前年同期比65.9%増の19億3500万元となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の14億7300万元を上回った。株式インセンティブ費用や非経常項目(出資持ち分売却益や子会社収益など)を除いた非GAAPベース調整済み純利益は63.1%増の18億7300万元だった。
売上高は21.0%増の89億4500万元。配送個数が63億6800万件と11.7%増えた上、1件当たり配送料金が9.9%上昇した効果で増収となった。粗利益率は27.3%で前年同期の21.2%から改善した。市場シェアは1.3ポイント上昇して22.1%に達した。
中通快逓の21日終値は前営業日比3.90%安の165.30HKドル。