週明け21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.39%安の3085.04ポイントだった。深セン成分指数は0.41%安の11134.47ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8492億7400万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏で推移した。中国国内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、行動規制の強化などへの懸念が地合いを悪化させた。国内の新規感染者数は連日で2万人を超え、約半年ぶりに死者も確認された。米利上げが長期化するとの見方から為替市場で再び人民元安・米ドル高が進んだことも重荷となった。もっとも、中国当局による景気テコ入れ策に対する期待も根強く、指数はもみ合いながら次第に下げ幅を縮小した。
セクター別では、航空・空港運営が全面安。教育、ゲーム、観光・ホテル、証券も安い。半面、汎用設備、バッテリー、化学肥料が買われた。
A株市場では、企業向けクラウド大手の用友網絡科技(
600588)が約7%の下げ。ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)、教育関連の中公教育科技(
002607)、映画館チェーンの万達電影(
002739)や、小売りの王府井集団(
600859)、中国旅遊集団中免(
601888)が売られた。半面、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)、安徽中鼎密封件(
000887)、リチウム電池材料の寧波杉杉(
600884)、ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(
002439)が上昇した。
上海B株指数は0.24%安の287.14ポイント、深センB株指数は0.46%安の1124.52ポイント。