8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.04%安の16588.75ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の5616.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で616億8000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏での推移が目立ち、値動きは方向感を欠いた。前日の米株高が好感されたほか、中国の景気対策への期待感は根強いものの、7日に中国本土で新たに7000人超の新型コロナウイルス感染者が確認され、1日当たりの感染者数として5月上旬以来の高水準となったことが投資家心理を冷やした。また、8日の米中間選挙の投開票や10日の米物価統計の発表を前に様子見ムードも強まり、相場の重しとなった。
個別では、中国でのコロナ感染拡大を嫌気して海底撈国際(
06862)やバドワイザーAPAC(
01876)が大きく売られたほか、百度(
09888)やアリババ集団(
09988)、美団(
03690)が売られて指数を押し下げた。半面、JDドットコム(
09618)やテンセント(
00700)が買われたほか、碧桂園(
02007)や信義光能(
00968)の上昇も目立った。