27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。前場終値は前日比1.06%安の17665.85ポイントだった。中国企業指数は1.31%安の6057.34ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で443億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は小動きで始まった後、次第に下げ幅を広げる展開。26日の米株安を受け、運用リスクを回避する売りが優勢だった。朝方は自律反発狙いの買いが入って指数が小高くなる場面があった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が先週開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ抑制を目的に積極的な利上げ姿勢を示したことで、世界的な金利の上昇が景気後退につながるとの懸念が強い。米ドルが主要通貨に対して全面高となっており、香港を含めた新興国市場からの資金流出が警戒されたもよう。
個別では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)が大きく売られ、相場の重荷となった。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、不動産株の碧桂園(
02007)とLink REIT(
00823)、香港鉄道会社の香港鉄路(
00066)も大幅安。一方、海運の東方海外(
00316)が4営業日ぶりに反発。香港地場銘柄の長江和記実業(
00001)と長江実業集団(
01113)、自動車販売の中升集団(
00881)が買われた。