5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続伸。前場終値は前日比0.09%高の20192.36ポイントだった。中国企業指数は0.16%高の6890.90ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で466億9000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。高く寄り付いたものの、その後は前日終値を挟んだ一進一退の展開。ペロシ米下院議長の台湾訪問で高まっていた米国と中国の関係緊迫化への警戒感がひとまず後退し、買い戻しが相場を支えた半面、中国が台湾を取り囲む海域と空域で大規模な軍事演習を実施するなか、地政学的リスクへの懸念が引き続き重荷となった。注目されている7月の米雇用統計の発表を今夜に控え、様子見ムードも強まった。
個別では、海運株の東方海外(
00316)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、大手ガラスマーカーの信義ガラス(
00868)と傘下の信義光能(
00968)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が高い。半面、原油相場の下落を受けて石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が売られたほか、前日大引け後に4−6月期決算を発表したネット通販大手のアリババ集団(
09988)が下げた。