2022-07-20 |
中国/業界動向/不動産 |
|
住宅ローン返済拒否問題、不動産デベロッパーの取引先も資金繰り悪化
中国で建設が止まった住宅物件の購入者がローン返済を拒否する動きが拡大し、当局が対策に乗り出しているが、不動産デベロッパーの資金繰りの悪化が建設業者などの取引先にも影響が波及している。本土メディア『財新』によれば、債務危機に陥った中国恒大集団(
03333)などから売掛金の回収が遅延しているため、不動産会社の取引先数百社が自社も支払いを履行する力がなくなったと表明した。
報道によれば、中国恒大集団の工事を請け負った建設企業やサプライヤーなど数百社が連名で声明を出し、当局に対してデベロッパーによる売掛金支払の遅延問題を訴えた。中国恒大集団が昨年に資金繰りが悪化して以降、商業手形の支払いを一度も行っておらず、解決案も出していないと非難。規模の小さい業者は、銀行融資の返済や代金の支払いができなくなったと訴え、自らの利益を守るよう当局に要請した。