1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.32%安の3387.64ポイントだった。深セン成分指数は0.28%安の12860.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆513億3800万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、総じて軟調に推移した。前場は心理的節目の3400ポイントに浮上する場面もあったが、同節目付近の上値抵抗が意識されると、後場はマイナス圏でもみ合った。週末を前に、利益確定売りが重荷となった。中国本土で安徽省などを中心に新型コロナウイルスの感染が再び増加傾向にあることも嫌気されたもよう。もっとも、中国政府による景気対策への期待が根強く、下値は堅かった。午前中に発表された6月の財新中国製造業PMIは51.7と予想(50.1)を大幅に上回り、4カ月ぶりに50を回復したものの、相場の反応は限られた。
セクター別では、前日に高かった観光・ホテル、航空・空港運営が全面安。教育、電源設備、証券も売られた。半面、バッテリー素材、公共事業、化学肥料、建設機械が上昇した。
A株市場では、大手旅行会社の中青旅控股(
600138)、航空会社の中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)、春秋航空(
601021)、空港運営の上海国際機場(
600009)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)など観光関連株が軒並み反落。車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)、家電メーカーの海信家電集団(
000921)、美的集団(
000333)、映画館運営の万達電影(
002739)が下げた。半面、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、水力電力会社の中国長江電力(
600900)、半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)、重機大手の中聯重科(
000157)が買われた。
上海B株指数は0.36%安の308.38ポイント、深センB株指数は0.27%高の1202.51ポイント。