2022-06-24 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(23日):ダウ194米ドル高、ナスダック総合は1.6%高と大幅反発
23日のNY株式相場は反発。景気後退懸念を背景に景気敏感株が下落したものの、米10年債利回りが約2週間ぶりの水準に低下したことでディフェンシブ株やハイテク・グロース株が上昇した。
ダウ平均は189米ドル安まで下落したものの、194.23米ドル高(+0.64%)と反発して終了。S&P500も0.95%高と反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.62%高と大幅反発した。ダウ平均採用銘柄はキャタピラーが4.9%安、シェブロンが3.7%安となり、ダウ・インク、ボーイングなども2%超下落した一方、セールスフォース、メルクが3%超上昇し、ナイキ、プロクター・アンド・ギャンブル、ウォルマート、マイクロソフト、アップルなども2%超上昇した、
パウエル米連邦準備理事会(FRB)は米下院金融サービス委員会での証言で、前日の米上院銀行委員会での証言に続いて景気後退の可能性に言及したが、下落銘柄は景気敏感株などにとどまった。
パウエルFRB議長がインフレ抑制のため経済成長を犠牲にしても金融引き締めを続ける姿勢を示したことで、景気後退やエネルギー需要減速懸念からNY原油が1.8%安と続落し、ロンドン銅も4.1%安と大幅に続落した。S&P500のセクター別指数は、エネルギーが3.7%安、素材が1.4%安となったほか、資本財、金融が0.4%超下落。一方、公益、ヘルスケア、不動産が2%超上昇し、生活必需品、一般消費財、IT、コミュニケーションも1%超上昇した。